薬価収載とは(新医薬品の手続き・時期・実績)

薬価収載は、医薬品を保険診療で使えるように薬価基準に載せることで、新医薬品は承認後に企業が収載を希望し、薬価算定組織の算定と中医協の了承を経て収載されます。承認から収載までの標準的な事務処理期間は原則60日以内、遅くとも90日以内とされ、新医薬品の収載は2025年度から年7回になりました。JPD 調べでは、2019年以降の新有効成分の承認から初回収載までの中央値は58日、60日以内が68%、90日以内が88%でした。

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承認日から、薬価収載の時期の目安を調べる

承認日を入れると、過去の実績から薬価収載の時期の目安を表示します。

2019年以降に承認された新有効成分含有医薬品295品目の、承認日から最初の薬価収載日までの日数(JPD 調べ)に基づく目安です。実際の収載日は中医協の日程などで決まります。

「医療用医薬品の薬価基準収載等に係る取扱いについて」(令和8年2月13日、令和8年4月1日適用)と中医協 薬価専門部会資料(令和7年8月6日、令和8年7月8日)に基づく

薬価収載とは?

保険診療で使える医療用医薬品と、その価格(薬価)は、厚生労働大臣が定める薬価基準に載っているものに限られます。医薬品医療機器等法で承認を受けても、薬価基準に収載されるまでは原則として保険診療で使えません。新医薬品の薬価は、「薬価算定の基準について」に沿って、類似薬効比較方式や原価計算方式で算定されます。

新医薬品はどんな手続きで収載される?

  • 薬事承認:薬事審議会の医薬品第一部会・第二部会での審議などを経て承認される
  • 薬価基準収載希望書の提出:承認後1週間を経過した日、または承認前の直近の部会の終了から3週間を経過した日の、いずれか早い日までに企業が提出する
  • 第1回薬価算定組織:算定案をまとめ、企業に通知する
  • 不服がある場合:企業は1回に限り不服意見書を出せ、第2回薬価算定組織で検討して結果を通知する
  • 中医協総会:算定案が報告され、了承される
  • 薬価収載:告示により薬価基準に収載される

承認から収載まで何日?年に何回?

「医療用医薬品の薬価基準収載等に係る取扱いについて」(令和8年2月13日)では、新医薬品の薬価基準収載までの標準的な事務処理期間を、承認から原則として60日以内、遅くとも90日以内としています。ただし、収載希望書が期限内に出されない場合、算定案に不服がある場合、必要な資料が期限内に出されない場合などは、この限りではありません。

新医薬品の収載の頻度は、従来の年4回から増え、2025年度(令和7年度)からは年7回とされています(中医協 薬価専門部会の資料)。効能追加などで市場が大きく広がった品目の再算定(四半期再算定)は、令和8年度改革でも従来どおり年4回のまま維持されました。

実際には承認から何日で収載されている?(JPD 調べ)

JPD で、2019年以降に承認された新有効成分含有医薬品を、その成分が初めて薬価収載された日と結びつけ(295件)、承認日から収載日までの日数を数えました。

指標値
対象2019年以降に承認された新有効成分(295件)
承認から収載までの日数の中央値58日
60日以内に収載201件(68%)
90日以内に収載259件(88%)
10パーセンタイル/90パーセンタイル50日/118日
部会(審議)から承認までの日数の中央値(2019年以降、393件)23日

JPD 調べ。承認日から、その有効成分が初めて薬価収載された日までの日数。部会から承認までは、薬事審議会の部会で審議された日から承認日までの日数。

新医薬品が収載された回(規格間調整だけの回を除く)の数を年ごとに数えると、次のとおりです。2025年は7回でした。

年20152016201720182019202020212022202320242025
収載回数57466456647

JPD 調べ。暦年ごとに、新医薬品が薬価収載された日の数を数えたもの(規格間調整のみの収載日を除く)。

収載回ごとの品目はどこで見られる?

JPD の「新薬の収載回ごとの一覧」では、収載日ごとに、収載された品目・規格・薬価・算定方式・補正加算と、根拠の中医協資料を確認できます。直近の収載回や、特定の算定方式・加算がついた品目を探すときに使えます。

よくある質問

承認されてから90日を超えて収載されることはありますか?
あります。収載希望書の提出が遅れた場合、算定案に不服があり第2回の薬価算定組織で検討した場合、必要な資料の提出が遅れた場合などは、標準的な期間の対象外です。JPD 調べでも、2019年以降の新有効成分295件のうち36件(12%)は90日を超えていました。
新薬の薬価収載は年何回ですか?
中医協の資料では、新医薬品の収載頻度は従来の年4回から増え、2025年度から年7回とされています。JPD で数えた2025年の新薬の収載回数も7回でした。
薬価収載されないと使えませんか?
保険診療では、原則として薬価基準に収載された医薬品しか使えません。公知申請の事前評価が終わった適応外使用のように、承認前でも保険適用される例外的な仕組みもあります。

制度の説明の出所