ヘルスル医薬品データベース データレポート 第11号
薬価の下支えルールの実測、
2018〜2026年度改定
長く使われ、医療上の必要性が高い医薬品の薬価を維持する基礎的医薬品、採算がとれなくなった品目の薬価を引き上げる不採算品再算定、剤形ごとに薬価の下限を決める最低薬価。厚生労働省が改定ごとに公表する品目リストから、2026年度改定で対象になった品目を、区分・内用と注射・薬効分類・会社で読みます。
公開 2026年10月27日 / 2026年10月26日時点 / ヘルスル株式会社
- 基礎的医薬品(2026年度)
- 1,896品目
- 不採算品再算定(2026年度)
- 714品目
- 最低薬価(2026年度)
- 3,488品目
1品目=品目リストの1行(規格ごと)。基礎的医薬品は資料の告示数(統一名収載は1品目)、不採算品再算定は資料の品目数、最低薬価は最低薬価品目とみなし最低薬価品目の一覧の行。公表の品目数と一致を確かめた改定だけを載せた(基礎的医薬品の2016年度・2019年10月・2020年度・2021年度・2023年度・2024年度は除いた)。
2026年度改定の対象は、基礎的医薬品1,896品目・
不採算品再算定714品目・最低薬価3,488品目
基礎的医薬品は2018年度の660品目から2026年度の1,896品目へ。不採算品再算定は2025年度の443品目から714品目へ。3つのリストは数え方が少しずつ違う(基礎的医薬品は告示数、ほかは品目数)。
基礎的医薬品は2018年度の660品目から、
2026年度は1,896品目に
医療上の位置付けが確立し、長く使われている医薬品は、要件を満たすと薬価改定で薬価が維持される。品目は区分(不採算・病原生物・生薬など)ごとに公表される。
- 不採算
- 病原生物
- 生薬
- 麻薬
- 安定確保医薬品など
- 軟膏基剤・歯科用局所麻酔剤
2016年度・2019年10月・2020年度・2021年度・2023年度・2024年度は、当社のデータの行の数が公表の品目数と合わないため載せていない。
数値の表を見る
| 改定 | 計 | 不採算 | 病原生物 | 生薬 | 麻薬 | 軟膏基剤 | 歯科用局所麻酔剤 | 安定確保医薬品など |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2018年度 | 660 | 370 | 205 | 55 | 24 | 3 | 3 | — |
| 2022年度 | 1,073 | 536 | 377 | 55 | 24 | 9 | 3 | 69 |
| 2025年度 | 1,455 | 737 | 443 | 55 | 72 | 22 | 3 | 123 |
| 2026年度 | 1,896 | 1,269 | 156 | 268 | 66 | 2 | 4 | 131 |
不採算品再算定は2026年度に714品目。
注射薬が365品目で51.1%
医療上の必要性が高いのに薬価が低く採算がとれなくなった品目は、原価計算方式に準じて求めた額などをもとに薬価が引き上げられる(または維持される)。
- 内用薬
- 注射薬
- 外用薬
- 歯科用薬剤
2024年度は、当社のデータの行の数が公表の品目数と合わないため載せていない。
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| 改定 | 計 | 内用薬 | 注射薬 | 外用薬 | 歯科用薬剤 | うち先発品 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025年度 | 443 | 72 | 329 | 42 | 0 | 111 |
| 2026年度 | 714 | 293 | 365 | 52 | 4 | 99 |
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最低薬価の品目は内用薬が77%。
基礎的医薬品は注射薬が48%で最も多い
3つのルールの対象は、剤形の構成がそれぞれ違う。2026年度改定の品目を、内用薬・注射薬・外用薬・歯科用薬剤に分けた。
- 内用薬
- 注射薬
- 外用薬
- 歯科用薬剤
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| ルール | 計 | 内用薬 | 注射薬 | 外用薬 | 歯科用薬剤 |
|---|---|---|---|---|---|
| 基礎的医薬品 | 1,896 | 642 | 911 | 339 | 4 |
| 不採算品再算定 | 714 | 293 | 365 | 52 | 4 |
| 最低薬価 | 3,488 | 2,675 | 269 | 544 | 0 |
基礎的医薬品の薬効分類は生薬が295品目で最多。
最低薬価は血圧降下剤が402品目
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| 薬効分類 | コード | 基礎的医薬品 | 不採算品再算定 | 最低薬価 |
|---|---|---|---|---|
| 生薬 | 510 | 295 | 222 | 7 |
| 主としてグラム陽性・陰性菌に作用するもの | 613 | 201 | 61 | 2 |
| 血液代用剤 | 331 | 186 | 86 | 18 |
| 外皮用殺菌消毒剤 | 261 | 141 | 25 | 185 |
| 血液製剤類 | 634 | 112 | 44 | 0 |
| 血液凝固阻止剤 | 333 | 63 | 35 | 36 |
| 糖類剤 | 323 | 60 | 23 | 26 |
| あへんアルカロイド系麻薬 | 811 | 42 | 0 | 0 |
| 他に分類されない代謝性医薬品 | 399 | 40 | 3 | 19 |
| 主としてグラム陽性菌に作用するもの | 611 | 38 | 6 | 0 |
| たん白アミノ酸製剤 | 325 | 36 | 8 | 2 |
| X線造影剤 | 721 | 36 | 7 | 0 |
| 眼科用剤 | 131 | 35 | 8 | 62 |
| 鎮痛,鎮痒,収斂,消炎剤 | 264 | 30 | 1 | 168 |
| 下剤,浣腸剤 | 235 | 28 | 0 | 29 |
不採算品再算定(2026年度)は102社の品目。
1社あたりの最多は53品目
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| 会社(資料の表記) | 不採算品再算定 | 基礎的医薬品 | 最低薬価 |
|---|---|---|---|
| 栃本天海堂 | 53 | 53 | 1 |
| 高砂薬業 | 53 | 53 | 2 |
| ニプロ | 44 | 84 | 124 |
| テルモ | 43 | 88 | 2 |
| ツムラ | 40 | 39 | 6 |
| 扶桑薬品工業 | 37 | 79 | 49 |
| 堀江生薬 | 32 | 32 | 1 |
| Meiji Seika ファルマ | 23 | 47 | 35 |
| 大塚製薬工場 | 23 | 89 | 19 |
| エイワイファーマ | 22 | 49 | 0 |
| 日医工 | 19 | 54 | 158 |
| サンドファーマ | 15 | 6 | 9 |
| CSLベーリング | 14 | 14 | 0 |
| 日本血液製剤機構 | 12 | 14 | 0 |
| 武田薬品工業 | 12 | 22 | 4 |
| 小島漢方 | 11 | 11 | 1 |
| 沢井製薬 | 11 | 49 | 223 |
| 丸石製薬 | 11 | 29 | 19 |
| 日医工岐阜工場 | 10 | 38 | 126 |
| 光製薬 | 10 | 32 | 8 |
公表資料から作ったデータベースの値を、コードで数えた
- 目的
- 薬価を下支えする3つのルール(基礎的医薬品・不採算品再算定・最低薬価)の対象が、どの改定で・どの剤形や分類に・どれだけあるかを示す
- 対象
- 厚生労働省「薬価基準改定の概要」の別添の品目リスト。基礎的医薬品は4回の改定(2018年度・2022年度・2025年度・2026年度)、不採算品再算定は2025・2026年度、最低薬価は2026年度
- 数え方
- 1品目=リストの1行(規格ごと)。基礎的医薬品は資料の告示数(統一名収載は1品目)、不採算品再算定は資料の品目数、最低薬価は最低薬価品目とみなし最低薬価品目の一覧の行。内用・注射・外用・歯科用と薬効分類は薬価基準コード(品目に照合できない行は同じ一般名の品目のコード)。成分の数は資料の数え方と合わないため載せていない
- 照合
- 各改定の「薬価基準改定の概要」の本文の品目数と比べ、一致した改定だけを載せた。基礎的医薬品の2016年度・2019年10月・2020年度・2021年度・2023年度・2024年度、不採算品再算定の2024年度、最低薬価の2025年度は、当社のデータと公表の数が合わないため除いた
- 注意
- このレポートは、これから対象になる品目を見込むものではない。公表資料の記載をそのまま数えたもの
- 関連
- 基礎的医薬品の対象品目一覧【2026年度薬価改定】・不採算品再算定の対象品目一覧【2026年度薬価改定】・市場拡大再算定の実測(2008〜2026年)
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