第一三共の新薬の算定と再算定(2026年10月)再算定・費用対効果評価・再審査期間の満了

第一三共の新薬の算定・再算定などについて、いまの論点を公表資料から整理しました。数字と日付はすべて中医協・厚生労働省・PMDA などの資料のとおりで、表ごとに出所を付けています。

こんな方に:経営企画/費用対効果の担当

2026年10月版 更新日:

ウェブ版(表の出所の資料・全件の表):https://www.healthle.jp/drug-database/companies/1010001095640/report

第一三共のいまの論点

  1. 1

    2026年4月1日にリクシアナが持続可能性特例価格調整で19.7〜19.8%引き下げられました。直近5年の再算定4件を並べました。

  2. 2

    ダトロウェイ・エンハーツは費用対効果評価を終え、価格が調整されました(2.2〜11%)。2026年に費用対効果評価で価格が調整された9品目も並べました。

  3. 3

    2028年10月までに、タリージェ・ミネブロ・エンハーツの再審査期間が満了します(3件)。

1第一三共の品目の再算定(直近5年)

2021年10月16日以降の第一三共の品目の再算定は4件です(市場拡大再算定3件・持続可能性特例価格調整1件)。

いちばん新しいのは2026年4月1日のリクシアナで、持続可能性特例価格調整により19.7〜19.8%引き下げられました(中医協の資料の理由:持続可能性特例価格調整(1,500億円超))。

第一三共の品目の再算定(2021年10月16日〜、4件、新しい順)
適用日品目種類中医協の資料の理由引き下げ率出所
2026年4月1日リクシアナ持続可能性特例価格調整持続可能性特例価格調整(1,500億円超)19.7〜19.8%資料
2024年4月1日プラリア市場拡大再算定市場規模の拡大(原価計算品目)11.4%資料
2024年4月1日エンハーツ市場拡大再算定効能追加による市場規模の拡大2.6%資料
2023年8月1日タリージェ市場拡大再算定市場拡大再算定の要件に該当(※2)4.8〜4.9%資料
  • 「類似品」は、ほかの品目の再算定にあわせて、同じ種類の品目として引き下げられたものです(中医協の資料の記載)。
  • 引き下げ率は、資料の現行薬価と改定後の薬価(資料に改定後の薬価が無いときは薬価基準収載品目リスト)から計算しました。4月1日のように薬価改定と同じ日のものは、改定による変化を含みます。
薬価・マーケットアクセスの方へ
自社品の再算定の記録を、理由と率もあわせて一覧で確かめるときに。
経営企画の方へ
再算定の時期と率を、売上の計画の前提として確かめるときに。

2第一三共の品目の費用対効果評価と、2026年の価格調整

第一三共の品目で、費用対効果評価の対象に選ばれた記録は2品目です。評価を終えて価格が調整された2品目の引き下げ率は2.2〜11%でした。

2026年に費用対効果評価で価格が調整された品目は9品目で、引き下げ率は0.3〜11%でした(適用日がこれからのものを含む)。

第一三共の品目の費用対効果評価(2品目)
品目区分選定状態評価の結果価格の調整引き下げ率出所
ダトロウェイH52025年3月12日——2026年11月1日11%資料
エンハーツH12020年5月13日評価終了—2022年7月1日2.2%資料
2026年に費用対効果評価で価格が調整された品目(9品目)
適用日品目会社区分引き下げ率出所
2026年2月1日ビロイアステラス製薬H14.3%資料
2026年2月1日レブロジルブリストル・マイヤーズ スクイブH18.3%資料
2026年6月1日トルカプアストラゼネカH110.7%資料
2026年8月1日ブリィビアクトユーシービージャパンH14.3%資料
2026年11月1日アウィクリノボ ノルディスク ファーマH10.3〜0.4%資料
2026年11月1日ダトロウェイ第一三共H511%資料
2026年11月1日テッペーザアムジェンH15.5%資料
2026年11月1日トロデルビギリアド・サイエンシズH211%資料
2026年11月1日パキロビッドファイザーH14.3%資料
  • 区分(H1〜H5)・選定の日・状態・評価の結果は、国立保健医療科学院 保健医療経済評価研究センター(C2H)の品目の一覧の記載です。
  • 引き下げ率は、厚生労働省の価格調整の資料の調整前と調整後の薬価から計算しました(規格が複数ある品目は、いちばん小さい率〜大きい率)。
費用対効果の担当の方へ
評価中の品目について、同じ区分の品目がどの結果・どの引き下げ率になってきたかを確かめるときに。

32028年10月までに再審査期間が満了する品目

更新日から2年以内(2028年10月15日まで)に再審査期間が満了する第一三共の品目は3件です(効能ごとに満了日が違う品目は、満了日ごとに数えています)。

再審査期間の満了は、後発品・バイオ後続品の承認申請ができるようになる時期の目安の1つです。特許の期間は別に決まるため、このページでは後発品の時期は書いていません。

再審査期間が満了する品目(3件、日付の順)
品目満了日再審査期間指定出所
タリージェ2027年1月7日8年—資料
ミネブロ2027年1月7日8年—資料
エンハーツ2028年3月24日8年条件付き早期承認資料
経営企画の方へ
主力品の後発品・バイオ後続品の時期を考える材料の1つとして(特許の期間と合わせて)。

4第一三共の新薬の算定(直近5年)

2021年10月16日以降に収載された第一三共の新薬は2品目です。算定方式と補正加算の内訳を、同じ期間のすべての新薬(283品目)と並べました。

算定方式と補正加算(2021年10月16日〜、品目の数)
項目第一三共すべての新薬
新薬の収載2品目283品目
類似薬効比較方式2(100%)181(64%)
原価計算方式0(0%)76(27%)
規格間調整0(0%)21(7%)
新医療用配合剤の特例0(0%)4(1%)
本剤に係る特例に基づき算定0(0%)1(0%)
補正加算あり1(50%)193(68%)
原価計算方式で補正加算あり0品目(うち加算係数0が0)69品目(うち加算係数0が45)
  • 品目は、収載日と販売名(規格を除く)ごとに1つと数えています。中医協の新医薬品一覧表の会社名で数えたので、販売提携先の名義の品目は含まない場合があります。
薬価・マーケットアクセスの方へ
自社の新薬の算定の傾向を、全体と比べるときに。

この先の予定と、進行中のこと

日付の決まっていること(1年以内)

  • ダトロウェイ:2026年11月1日適用の費用対効果評価による価格調整(公表済み)
  • タリージェ:2027年1月7日に再審査期間が満了
  • ミネブロ:2027年1月7日に再審査期間が満了

公表されている日付と、いまの状態だけを載せています。収載の日・薬価・評価の結果の見込みは書いていません。

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このレポートの表(全件)と、第一三共の品目の承認・新薬の薬価収載(算定方式・補正加算・薬価)・再算定を、出所(中医協・厚生労働省・PMDA の資料の URL)つきの Excel でお送りします(無料)。競合品や同じ種類の品目を足すこともできます。

このレポートについて

  • 中医協・厚生労働省・PMDA・国立保健医療科学院などの公表資料から、ヘルスル医薬品データベースがまとめたものです。第一三共株式会社の確認を受けたものではありません。
  • 薬の種類(ADC・PD-1/PD-L1 抗体など)と先例の選び方は当社によるもので、各節に選び方を書いています。
  • 薬価の見込み、再算定や評価の結果の見込みは書いていません。
  • 誤りのご指摘・掲載の取り下げのご依頼は、お問い合わせからお知らせください。確かめて、すぐに直します。

第一三共の品目と算定の一覧(会社別ページ)

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